デザインで飛躍を企む皆さまこんにちは^^
前回は「問題提起もデザイン」という話をしました。
この視点については、ロベルト・ベルガンティ氏の有名な「デザイン・ドリブン・イノベーション」に説かれる「意味のイノベーション」が正鵠を射ています。(というより、私の話の上位互換です。)
「価値のある意味」
これは私が修業時代、デザインのコンセプトの創出、という命題に日々格闘していた時に得た知見です。「デザインはその商品の意味を作る作業で、それを共有出来る状態に言語化視覚化したものがコンセプト。」そう定義して活動していました。
これは、ブランドの創出にほかならないので、そういうチャンスに恵まれないとなかなか経験出来ないことですが、幸いにも20年以上続くいくつかのブランドの源流を作り出す事が出来ました。(前職の会社名義なのでここでは伏せます。残念。)
これは自慢ではなく、「デザインはその商品の意味を作る」という事を明示して臨む事がどれだけ力強い事か、というお話なのです。
ナラティブ
一つの事象、製品をどう捉えるかで結果がまったく変わってきます。上の「デザイン・ドリブン・イノベーション」には、これも有名なエピソード「ろうそく」の話が載っています。日本の例では、カップヌードルの海外進出の際に「めん類」の棚では全く売れなかったものが「スープ類」の棚に置いたとたんに売れ出したという話がありますね。(こちらも著名事例なのであちこちで紹介されています。)
「私にとって○○は□□だ」という、当事者目線での意味を作ることが肝要と説かれています。
そしてこれは問題提起を含んだデザインそのものでもあります。ですので、意味のイノベーションに悩んだ際は、そこに含まれる問題提起に思いを巡らせて見て下さい。
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