精算機を前に財布を開いた状態でいるのですから、領収書が出切らないうちに、つり銭を取ろうとするのは自然な動作と言えます。
そして「つり銭を取ろうとして手を入れた状態」で、領収書が手に触れたとしたらどうでしょう、このまま領収書を受け取りたくなっても不思議ではありませんね。手で遮られてよく見えなくても、引っ張ってしまいたくなることもあるでしょう。
つり銭のある受け取り口に、領収書がゆっくりと出てくることが「引きちぎってしまう」利用者さんを誘発していると言えます。
【診断】
つり銭と領収書の出口が共通であること、マシンのシーケンス、利用者の動作のタイミングが重なってしまったのが原因ですので「配置性誤誘導」と診断します。なお、領収書の発行が充分に速ければこの限りではないことを申し添えます。
また紙幣投入口の表示が不適切ですので「表示失調」を併記します。
【処方】
では、処方です。
応急処置でも利用できますが、誤誘導を文字で制するのは難しいので、メーカーにおける治療が望ましいでしょう。
処方01:表示による応急処置
表示を以下の様にします。
・領収書の注意書を受け取り口の透明カバー上に表示する。
・紙幣の表示は挿入口の上に大きく一つだけとする。
領収書の注意書きは、受取口の中のことについてですので、カバーの上に表記します。
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