ダメマシンクリニック30【駅の多目的トイレ:誤設および配置不全】
2016-05-27


何がいけないのでしょうか。

禺画像]
まず、「おむつ台と手すりの間」という狭く、近くに関連の無い要素(トイレットペーパーやインターホンなど)が密集した場所に設置されています。
開閉センサーとドアの間には大きなおむつ台があり、視線動線とも交錯していますね。

もしかしたら4と6の警告は、「触ると危険」の意味ではなく「この二つは関連がある」ことを示しているのかもしれません。(虎縞の警告は本来直接的な危険を表しますが、どちらも直接的な危険は少ないですので。)


【診断】

扉センサーとおむつ台の位置により改善が期待できますので「誤設」と診断します。
また、全体に視線と動線への配慮に不足した配置により、全ての操作に支障をきたしていると判断し「配置不全」を併発していると診断します。

【処方】

では処方です。
誘導表示を整えると少し改善されますが、本件はもう少し踏み込んだ対処が必要です。

処方01:応急処置(外科的処置)
応急処置ではありますが、表示では対応できませんので、以下の外科的処置をするとよいでしょう。
・「自動扉開閉装置」の撤去。
・手動のロック機構を設置。(必要なら取っ手も同時に設置。)
・扉に関連する表示を削除。
・必要な注意書きを残し他を削除。

禺画像]

禺画像]
自動での開閉をやめ、手動で開閉しロックする方法に切り替えます。
その際、不要になった装置と表示はきれいに撤去します。(不可能な場合は箱をかぶせるなど、恒久的に隠す処理をします。)
扉関連のものがなくなることで本来の表示が見やすくなりますので、インターホンの表示(12

続きを読む
戻る
[デザイン]
[ダメマシンクリニック]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット