ダメマシンクリニック18【飛行機の肘掛けの操作部:配置不全】
2016-03-04


コールボタンだけ僅かながら段差を深くしてあります。この段差がどの程度誤作動(誤って押してしまうこと)を防いでいるのかは不明ですが、「肘掛けにボタンを配置することで誤作動を誘発する可能性」を認識している可能性が高いと言えるでしょう。

この段差が僅かなため、実際には誤動作を防止していたとしても、「押さないように注意しなければならない」という思いを抱かせてしまっています。肘掛けを使う時にリラックスできない、というのは少なからず矛盾を感じさせますね。

さて、ここからは推測の域を出ませんが、なぜ、この位置に設置しているのかを考察して見ます。

禺画像]

まず、Jクラスの写真から、共通の操作パネルを使用していることが確認出来ます。(ひとつ上の肘をかけている写真の、肘のすぐ下にあるバネルは違うモノのようにも見えますが、サイトにある他の写真を見ると全て共通のようでした。念のため。)

次に、エコノミーの肘掛けの側面にバネルを設置する場合、ジャックの位置との関係からかなり後方になってしまい、これはこれで使いにくそうですね。もしかしたら入るスペースそのものがとれないかもしれません。

これらのことから、たとえコスト面で不利になっても肘掛けの上下にパネルを設置する方法が採用されたと推察されます。


【診断】

利用者に緊張を強いる配置になっていますので「配置不全」と診断とます。


【処方】

では、処方です。
ここでは、現状と同じ条件を守りながら最善の策を講じます。

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