UIの被写界深度
2024-06-26


UIデザインで飛躍を企む皆さまこんにちは^^

UIは2.5次元というお話の中で、「視覚優位なUI」は平面的で複雑な計画が可能でコミュニケーションに強い、という店が話題になりました。
この話題にもう少し分け入って見ましょう。

まず、人は複雑なコミュニケーションの手法として、表情と言語をやりとりしています。表情は非言語的なコミュニケーション手段であり、感情や意図を即座に伝える力があります。言語は具体的な情報を詳細に伝えるための手段です。この二つが組み合わせて、人と人は深い理解や共感を感じる事が出来ます。

視覚優位なUIは、ユーザーの感情や意図を即座に反映させることができるといえます。例えば、アニメーションや色の変化を使うことで、ユーザーが何かに対してどう感じているのか、何を期待しているのかを視覚的に伝えることができます。また、言語情報を補完することで、ユーザーはより具体的な情報を得ることができます。

ちょっと話がずれますが、視覚優位なUIが「平面的」になっている(ならざるを得ない)のは目の仕組みによります。人間の目にはレンズがあり、レンズには「被写界深度」という制限があるからですね。ピントのあっている奥行きに幅があり、その領域を外れるとピンボケしてしまってよく見えません。
GUIに「注目すべきパネルの後ろがぼかしてある」というのをよくみかけますが、これは目の特性をそのまま「注目させる」効果として使っているものです。

VRゴーグル内では全てにピントが合った状態が作り出せます。ですので、平面的ではないUIも可能となります。ゲームなどの体験価値の創出にはアリだとおもいますが、ものとして使いやすいUIになるには、アイデアと慣れと時間がかかると予想します。

話戻りまして。
視覚的なUIデザインは、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させる重要な要素です。直感的に操作できるインターフェースは、習熟が容易で使いやすいものです。うまく視覚的なフィードバックができれば、使用者はシステムの状態を即座に理解し、次に何をしたらよいかを直感的に判断できるようになります。

そして、ここがだいじなのですが、視覚的に魅力的なデザインを作り出すことができれば、使用者はインターフェースとより長く、より深く関わるようになります。つまり、エンゲージメントを高め、好きになってもらえる、という事ですね。

「視覚優位」という点を意識してUIデザインを取り入れることは、単なる機能性だけでなく、感情的なつながりも強化し、より豊かなユーザーエクスペリエンスを提供することを目指すことです。UIデザインの真価を発揮させて参りましょう。
[デザイン]
[感覚]

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