UX・UI・プロダクト
2024-04-24


デザインで飛躍を企む皆さまこんにちは^^

先日みてきた「VWFNDR〓ファインダー」は、写真を撮る行為・経験を、UX・UI・プロダクトを包括的にデザインするものでした。客観的には「スマホの様に使えるデジカメ」なのでしょう。でもその呼び方では大事なところが抜け落ちる気がします。彼らの言う「カメラが写真を取るのではなく人が写真にする」「楽しさと魔法を取り戻す」は、当事者性を強く意識しないと出てこないナラティブな言葉です。

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デザイナーの「当事者としての気付き」を元に開発のプロセスを進めて行くというのは「デザイン思考」と呼ばれるメソッドで有名になりました。
まあ、「思考」をつけなくてもデザインそのものなんですけれど、「思考」とつけることで当事者性を帯びますものね。余談。

実はデザインでとても大事なのがこの「当事者性」です。当事者なんだから、UXだUIだプロダクトだとたてわけることよりも、出来上がったものが素晴らしいかどうか。ここだけが大切なのです。ですから、デザインは包括的に進めた方が良いものになりやすいんです。ピュアな話です。

ところが、ひとつひとつは専門性が高いため職業的に分業が進んで行くのも当然で、エンジニアもデザイナーも細分化されています。細分化された中で訓練を積まないと到達出来ない技量というのもあります。

あるものの発展段階では細分化個別深化が優性になり、成熟期に移行する段階で個別深化したものが包括されていく流れが生じる、というのが一般的です。
この道程に対して、一足飛びに包括的に全方位深化させるというスタイルがあります。これはApple、Teslaが示してきた事例ですね。これは意志と技術と資金と運、それら全てがそろわないと難しいと思います。やれたらかっこいいですけれどね。

ここで大事なこと。個別深化の段階でできた分業体制で成熟商品をデザインするのはダメなのか、ということ。もちろんダメではありません。そのための工夫が「当事者性の共有」です。デザイナーの当事者目線での包括的なチェックを活用することで、分業の良い所をいかしながら、より市場にフィットしたものにアップデートしていきましょう。
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