みなさま こんにちは!
今週の横浜は金木犀が薫りはじめ、赤レンガではオクトーバーフェストの小屋も建って、すっかり秋めいてきました。
さて、今週のダメマシンクリニックはこちら、みなとみらいのショッピングモールに設置された多目的トイレの自動ドアです。
ダメマシンクリニック78【多目的トイレの自動ドア】
こちらは2013年夏に新設されて以来とてもきれいに運用されていますが、トイレにはこの様なダメ出しが。
詳しく見てみますと、、
1:注意書(扉を開放したまま退出)
2:告知(禁煙)
3:表示(緊急連絡先)
禁煙と連絡先はさておきまして、「扉を開放したまま退出」とはどういうことでしょう?
退室時に扉を閉めるのは普通のこと、むしろ良いマナーであると思います。場所によっては「扉は必ず閉めてください。」という張り紙も見かけます。それをわざわざ「閉めるな」と書かれていることには、何か理由があるはずですね。
よく見ますと張り紙の下段には、、
「内側の『閉』ボタンを押して退室されると外側から開かなくなり、次の方のご利用ができなくなります。」
とあります。扉を内側から閉めると鍵がかかる仕組みなのですね。
エレベーターで「閉」ボタンを押して出られる方を見かけますが、同じような感覚でボタンを押して退室される方がおられるのでしょう。しかしそれをしてしまうと外から開かなくなる。。
普段からドアはきちんと閉められる方がトラブルの元とは、、なんとも残念ですね。
ここでボタンの周囲を見てみますと、ボタンは「開/閉」という表記になっていて、「施錠中」という表示はありますが、鍵がどこでかかるかは明示されていません。
その補間のためでしょう、ボタンの上に「施錠してください」という注意書が添えられています。
これらを全て丁寧に読めば、「ドアを閉めると鍵がかかる」ということが理解できます。
なお、細かい話になりすが「鍵」は開け閉めするためのもの(キー)、「錠」は固定する本体(ロック)です。こちらの場合は鍵は介在せず、内側から扉を閉じると自動的に錠が閉じる設定になっています。
ドアの開閉と施錠解錠が一つの動作の中に組み込まれていること、そしてそれらの関係性が混同され、ぱっと見ても判らない状態にあることが混乱の要因でしょう。言葉の使い方からも、ドアと鍵(錠)の扱いが混同されていることが滲み出ていますね。
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