ダメマシンクリニック76【カフェのトイレのリモコン:誤選および表示失調】
2017-08-28


「表示失調」を併記します。


【処方】

では処方です。
こちらのダメ出しは最小限で、味のある手描きのデザインからは店主の工夫と愛着を感じます。機能的にもしっかりと目に留まりますので、このままでよいでしょう。
また、施設の見直し時には適切なリモコンの置き換えを検討してもよいでしょう。



さて、ここからは余談です。
上に「適切なリモコン」と書きましたが、そもそもメーカーに店舗用のリモコンは用意されているのでしょうか?「公共用」とうたいますと、以下の様なものを想像します。

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参考:駅構内の多目的トイレ

これはちょっと物々しいと言いますか、個人店にはそぐわない印象ですね。

日本の大手2社のウェブカタログ(TOTOLIXILを見たところ、一般家庭や店舗で使うことを想定したいわゆるユニバーサルデザインのものもありました。
なんと、JIS規格もあるとのことなので確認してみましょう。

禺画像]
この規格は「洗浄ボタン」「非常呼び出しボタン」の位置が主眼でした。これは国際規格にも採用されたそうです。(参考:メーカーの解説サイト

ペーパーホルダーの上に、大きく洗浄ボタンがあるのが好ましいとの結論。ありふれた解答ではありますが、開かれた場所では必要な見識なのでしょう。
そして、カタログにあるユニバーサルデザインのリモコンが、このカフェに似あうかどうかは店主の判断にお任せするとしまして、カフェのような「開かれたプライベート」を意識したデザインはもっとあってもいいと思います。ご参考までに。



ダメを憎んでマシンを憎まず。
ダメマシンクリニックからは以上です!

No.:76
対象:カフェのトイレのリモコン
設置場所:

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