「仲良し」の先に
2013-01-11


與那覇潤(よなはじゅん)さんは「中国化する日本」の中で、現在日本で突出して売れている漫画「ワンピース」を例にあげて、「仲間を大切にするという価値観が台頭している」、と指摘してます。
うん、なるほどと思う事は多いです。

昨年末のNHK紅白歌合戦では、あるアイドルグループの演出が脱退したメンバーを彷彿とさせるものでしたし、「社員の幸せが大切」と説く起業家は多いです。そしてこれらは共感を拡げていて、私自身もいいなぁと素直に思います。

SNSで自分と趣味の合う人と知り合う可能性が飛躍的に高まり、少し前までは繋がる事のなかった集団があちこちに出来ています。(1995年に堺屋太一さんが「大変な時代」の中で「好縁社会」を書いていましたが、その通りになりました。)
居心地の良い好縁社会の中で、承認欲求を満たす事は甚だ「幸せ」なことですね。


一方で、この仲間うちの居心地の良さをもって、目の届く範囲にのみ興味が集中し、理想が矮小化しているという批判もまた事実なのでしょう。
しかしそういう状況に置かれると、「いてもたっても居られなくなる人」が必ず出てくると私は思っています。

そういう人たちの中から、今からの百年を作る仲の良い集団が生まれるのではないか、、そんなことを夢想しております。

・・と、子供のパソコンから仲良しの友達とのことを唄った「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」が流れてきました。なんというシンクロ!

過去記事:長い江戸時代の終わり「中国化する日本」
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