再読「骸骨ビルの庭」
2011-12-21


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以前、「10年に一度出会えるかどうかの傑作」と紹介させて頂いた「骸骨ビルの庭」の文庫が発売されました。
何度読んでもいいですねぇ、、。作中語られる「雄弁で彩りに満ちた沈黙」には様々なものが秘されています。その秘されたものをいくつ気がつけるかは、読み手の器次第なのでしょう。

デザイナーはどんな本を読むべきか、という問いに私はいつも「優れた小説」と答えています。メソッドやハウツーもそれはそれとしてフローするものとして大切なのですが、人間と言うものの広がりを体感出来るのは小説をおいて私は知らないのです。

短期的視野では課題定義すら出来ない事象に囲まれた今、30年、50年、100年の広がりを、ヒューマンスケールで考える縁になる小説ですね。お薦めです。

骸骨ビルの庭
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過去記事:読書
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