「美の基準」真鶴町
2010-10-05


昨日、町内のまちづくりの参考にさせて頂くために、神奈川県の真鶴町に伺いました。
真鶴には有名な「美の基準」という、法令で裏付けられたまちづくりのルールがあります。

これはその「デザインコードブック」です。
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美の基準は8つ。
 1場所
 2格づけ
 3尺度
 4調和
 5材料
 6装飾と芸術
 7コミュニティ
 8眺め

それぞれをかみ砕いた69のキーワードが、理解の手掛りとともに挙げられています。
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町役場の方にご説明頂きましたが、この基準が出来た背景は、バブル期の開発圧力に町を守ろうとしたことが切掛で、当初は大規模開発に歯止めをかけるため、大規模開発には水道供給をしない、という条例を制定したそうです。
(とどめを刺すようなアグレッシブな条例ですね!)

制定には五十嵐敬喜・法政大教授が監修をされたそうです。しかし真鶴町が単なる「開発阻止」から一歩踏み込んで「美の基準」を制定するに至った経緯は不明との事でした。

ともあれ、町の中を散策しました。

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「背戸道」と呼ばれる路地も大切にされているそうです。

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地元の「小松石」の石垣とそこから咲く花も「美の基準」に符合するとのこと。

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もちろん、この階段も守られています。これは一般的な「まちづくり」からは驚愕の事なんですよね。普通は防災上良くないとされてしまいますから。

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時折家と家のすき間から港が。視界には入らなくとも操船の音や潮風にいつも港を感じます。

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ふいに開ける眺望は清々しいですね。この眺めも守られています。

山坂道と狭い路地は、私自身の育った環境に近いのでとても親近感がありました。

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