子供の頃(昭和40年代/1970年代)、ご近所の石垣や石塀はみな大谷石だったかもしれません。
軽量で耐火性に優れ加工しやすいことから多用されたようですが、多孔質のため風化しやすい様です。私たちがよじ登るだけでもポロポロとよくに崩れていました。
風化で黒ずんで角は丸くなり、日陰では苔むした大きな穴にカタツムリがいて、小さい生物たちの住み家としても優しい印象が残っています。
時々崩れて真新しい淡い緑色が表れるのも好きでした。
最近はこの独特の素材感を求めて外壁に用いられているそうですが、風化の味わいを楽しむためには、ぜひとも厚めに使って頂きたいですね。
崩れて表れた大谷石の荒々しい表面。
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