「心は実験できるか」
2010-06-18


ローレン・スレイター著「心は実験できるか」2005年

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20世紀の10の著名な社会心理学実験を、ルポライターのローレン・スレイターがやや懐疑的に、現代的な意味付けを思索しながらルポしています。
心理学者を野心的な存在として捉え、当時の社会的背景との対比で浮かび上がらせる書き味がスリリングで、読み物としてとても面白いです。
(詳細はレビューを参照して下さい。)

デザインをする上で、人の心理の理解はとても大切だと考えています。一人のユーザーと一つの機器の間、一対一の関係を丁寧に作るためには、人への理解が大切なのは言うまでもありません。
また、私たちは実際には集団の中で生活していますから、一対一の関係同様に、集団の中での心の働きへ、関心と理解が必要なのだと考えています。

ここで大切なのは、一対一のときはデザイナー自身の感性、気付きがとても大切だと言う事。
そしてもう一つ、集団のときは個人の感覚よりも客観的な観察による気付きが大切だ、と言う事です。
どちらも大切です。

ご紹介した本は、集団への関心を充分に惹きつけてくれる一書です。
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