環境への期待値:転べる道路
2024-03-08


そう考えますと「柔らかく転んでもダメージの少ない路面」が良さそうです。これはデザインの前提のひとつである「人の失敗を許容する」という視点にも合致しています。
転んでもよい道なら、つかまり立ちのあかちゃんも、リハビリ中のおじいちゃんも、家の外で歩くことのハードルが下がります。そして道を歩くこと自体が楽しくなるでしょう。

GREEN CANAL
このようなことを2005年頃から考えるようになりました。人の視点発想を出発点として、神の視点発想と行き来しながら思案したアイデアを、2020年に一度まとめたものがあります。(GREEN CANALプロジェクト・英文PDF

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この「GREEN CANAL」は、都市の災害軽減とオアシスの創出を目的とした美しい道路の構想です。道路が人々の生活を支え、喜びを提供する美しい水路のようになることを願って名付けました。
この「路面」は、柔らかく水を透過する表面、適切な表土と透水性の下土、水分を保持する層、衝撃吸収と地震隔離の技術を利用して、都市のヒートアイランド効果を軽減し、洪水を減少させるなど、都市災害を軽減させることも期待しています。
一方で、車の性能を最大限に引き出せない、インフラのためのスペースが限られるなど、デメリットもあります。しかしその「GREEN CANAL」のデメリットこそが将来の革新の出発点でもある、という見方をしています。(詳細は後ほど)

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